1999年 初版
10・「聖バレンタイン、少しだけ本気のエチュード」
壺中堂の品揃えは息子の幽庵君が行っているようなもの
今日も今日とて、贋物と鑑定されて怒る客が
「子供じゃ話にならん」とまくし立てる
11・「女の子であるという事」
叫び声とともにトイレに飛び込んだはいいが
カバンの中の携帯が鳴り響く
電話に出たものの、もっと凍りつく事が伊万里ちゃんに起きた!
12・「ぶら雲先生、おもてなしの心」
全て見かけばかりを気にする老舗の二代目にご立腹の魯卿先生
「道理を料るのが料理」と凡俗ぶりを喝破する
岩のりをどっさり収穫し、これで一杯とホクホク顔の先生
縁側でろりももの悲鳴を聞きつけた、そこには、、
13・「わだつみの詩 第一章」
二礼、二拍手、一礼
近所の和多都美神社に散歩し
近くにある「通り池」のイソラ様の正体について
みんなはアレコレ自説を披露
この池は、海に繋がっていると信じられ
池を粗末にする者にイソラ様のバチが中ると伝えられていた
だが、岬の一角をリゾート化するという計画が進められている
このままでは魚を姿を消す
豊かな漁場は、山が作っているのだから
14・「わだつみの詩 第二章」
「一大事です〜!」と、ももちゃんは知らせを持ってきた
神社は関係ないという計画であったのに
移転、そして池が埋め立てられると!
15・「講釈、下の毛漫考」
新しい仕事の依頼を受ける先生
訪問してきた編集者は、先生を一目見て土下座して依頼する
巻頭グラビアヘアヌードを
16・「そして石を売る」
ももちゃんは、赤い家計簿に頭が痛い
月々の支払い額に対して、通帳の残高をきたら!
この切迫した局面を乗り切るには、、、
17・「三色すみれに勇気を添えて」
町でも評判の花屋の京子さん
望んでる花をピタリと当てる名推理
最近、新婚の旦那さんが良く買いに来て
微笑ましく思っている京子さん
と推理してみるものの、実は、、